変わりゆく街の魅力を再発見 新・小杉散歩

2020.6.12

「江川せせらぎ遊歩道」の紫陽花

関東もいよいよ梅雨入りいたしました。梅雨の雨に似合うといえば紫陽花。そこで今回は「江川せせらぎ遊歩道」の紫陽花のみどころをご紹介します。

清らかな水が流れるこの「江川せせらぎ遊歩道」は、下水道が整備され河川としての役割を終えた江川を市民の憩いの場として残すという、川崎市と市民とのパートナーシップ事業だそうです。ここを流れるせせらぎには、等々力水処理センターで下水を高度に処理した水を利用しているとのこと。その澄んだ流れにはカルガモや鯉、ザリガニなどが生息し、人々の目を楽しませてくれます。

澄んだ流れにはカルガモの親子やあめんぼうの姿も。始点付近ではザリガニ釣りもできるようです。

遊歩道には紫陽花の他にも色鮮やかな花々が咲いています。

紫陽花が一番多く咲くスポットは、小関橋跡付近です。川を挟んだ両脇とさらに遊歩道の道路側とに花が咲き誇る、さながら紫陽花プロムナードといった風情の道がかなりの距離で続いています。

もうひとつのスポットは終点(武蔵小杉寄り)近く。こちらは満開までもう少しといったところでした。

これら以外のところどころにも、ぽつりぽつりと咲いていて、それはそれでまた風情があります。

せせらぎ遊歩道では、多種多様な品種の紫陽花を観ることができます。ひとくちに紫陽花と言ってもその花々は色も形もさまざまで、ひとつひとつにそれぞれ独自の美しさがあって、いくら見ていても飽きません。

神奈川県在住の華道家・横浜華道協会理事の吉田一幸先生に紫陽花についてお話を伺ってみました。

「梅雨の季節を代表する紫陽花は、同じ種類のものでも土壌の酸度で青くなり、アルカリ性でピンクになります。その街とともに変化するともいえますね。そして土壌は時間とともに変化しますから、日を追うごとに色も変化していきます。華道に使うこともありますが、街の片隅に咲いているものに勝るものりません。華道の始まりは家屋の中で自然の力を感じたい願望から生まれたものですから」(談・華道 古流千派 千菱庵吉田一幸さん)

確かに、紫陽花のように存在感が大きく良く目にする花は自然の中で見るのが一番美しいものかもしれません。雨に濡れる紫陽花は屋外でしか見られませんし、時刻によってもまた風情が違います。
「雨もまた素敵」と思わせてくれる紫陽花と、せせらぎに落ちる雨音は、心まで曇りがちな梅雨の時期の癒しになるのではないでしょうか。

ページトップへ戻る