「中原街道と武蔵小杉」3 小杉御殿と小杉村

中原街道の「カギの道」の解消へ

江戸時代、小杉御殿を防衛するために工夫されたといわれる西明寺前の「カギ道」は、東横線・南武線の高架により交通量が増大し危険な場所となっている。そのため、川崎市は中原街道の拡張工事に着手している。道路幅は7・8mから15mに拡幅され、4車線になる予定だという。
丸子橋交差点から小杉御殿町までの区間で、カギ道を通らないで西明寺入り口の横から、小杉十字路へ向かう直線道路を建設する予定だ。現在、家の移転が行われている。
もともとある「カギの道」は地域の生活道路として、そのままの形で残されることになっている。しかし、商店で店じまいが増え、今までの活気はなくなってしまっている。

西明寺の「カギの道」不便解消のため、多くの家屋が移転。直線道路工事中のようす(左側)。
正面は、参道と西明寺(平成 26年)

正面は西明寺参道。左側は計画道路で取り壊された。右側は表御門入り口(平成 20年)

表御門入り口。右角に「こすぎごてん表門跡」の看板がある。右側の角(西村家)に明治初期「高札場(掲示板)」があり、明治政府の方針が伝えられたという(平成 10年)

カギの道。正面のビルの手前は玉川銀行(原家)。右側の家は取り壊され、道路となる(平成 16年)

カギの道。右側は丸子橋方面、左は西明寺参道(平成 16年)

カギの道。右側は丸子橋へ。正面左側は表御門入り口跡(西村家)(平成 20年)。正面(道路)左側が「小杉御殿」だった

西明寺の本堂屋根と境内の木々。左側の家々が移転し直線道路となる予定(平成 16年)

直線道路のために移転した家々の跡地(平成 20年)


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