新・小杉散歩
2020.04.30
小杉の鎮守社 小杉神社
等々力緑地に隣接してひっそりと佇む、小杉神社。静かな時間を過ごしたいときに、手を合わせに訪れたくなる場所です。
武蔵小杉駅方面から来ると南側の鳥居に着きます。
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もちろんこの鳥居から境内に入ってもいいのですが、やはりここは正門から。
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境内に入ると、樹齢150年以上と言われているケヤキの木が参拝者を迎えてくれます。
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小杉神社御神木のケヤキ(奥にあるのは神楽殿)
小杉神社にはその昔、小杉村の鎮守だった杉山神社の本殿がありました。
その本殿を南向きから東向きに移転し、1951(昭和26)年に小杉陣屋町1丁目の神明社と天満宮を合祀し、小杉神社と改称。その後、1969(昭和44)年に改築され、現在の姿になりました。
杉山神社の創建年代は不詳ですが、江戸時代、小杉村の鎮守として「杉山社」「神明社」と、神明社の相殿である「総社権現」の三社があったことが、江戸文化・文政期(1804〜1829年)に編まれた官撰の地誌「新編武蔵風土記稿」に記載されています。
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内務省地理局が編纂し、まとめて1969(昭和44)年に歴史図書出版社が洋装活字本として発行した「新編武蔵風土記稿」、巻之64。(国立国会図書館デジタルコレクションより転載)
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大正(1912〜1926年)末頃の杉山神社。社殿と共に写っているのは若き日の御神木でしょうか。 (「中原街道と周辺の今昔」デジタルアーカイブ「杉山神社(小杉神社)」より)
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1943(昭和18)年の杉山神社。
(「中原街道と周辺の今昔」デジタルアーカイブ「杉山神社(小杉神社)」より)
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1943年の写真とほぼ同じ場所から現在の小杉神社を撮影。
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1951(昭和26)年の杉山神社、神明社、天満宮、三社合祀時の写真。 (「中原街道と周辺の今昔」デジタルアーカイブ「杉山神社(小杉神社)」より)
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現在の拝殿。
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境内社小杉天満宮。
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大口真神御符神が祀られている祠。大口真神は「おいぬ(ニホンオオカミ)様」で災いを防ぎその地を守護するといわれている。
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地神塔(1935(昭和10)年奉納)、伊勢参拝記念碑(1938(昭和13)年奉納)、は、どちらも合祀前に奉納されたもの。
余談ですが、昭和26年に合祀された神明社があったところは、後の改築工事の資金調達の際に川崎市に売り渡され、今は児童公園になっています。
小杉陣屋町公園といえば、わかる方も多いのではないでしょうか。小杉神社からそう遠くないところにあるので、足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。
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小杉陣屋町1丁目にある「小杉陣屋町公園」。 大きなクスノキの横に神明社跡地の碑がある。
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神明社跡地の碑。
「中原街道と周辺の今昔」デジタルアーカイブの「南武線と東急東横線の『武蔵小杉駅』」に関する記事は、こちらからご覧いただけます。