「中原街道と武蔵小杉」4 泉沢寺・役場と商家が並ぶ神地

馬力引きの「たまや」(原家)

井上モータースと内藤畳店。前は、まんじゅう屋があった(平成20年)

井上工務店(現在は駐車場)から島甚までの間に、昭和25(1950)年頃まで 「たまや」と呼ばれた馬力引き(原勝五郎)が住んでいた。馬を見る目が肥えていたので、産地の北海道や栃木などから馬を買い入れ、荷物を引く馬に育てる仕事をしていた。
家の裏には馬屋があり、エサ桶を洗うための大きな池があった。馬はいつも5・6頭はつながれていた。
仕事があると、馬を使って馬力引きをした。隣りの「島甚」の荷物は東京の麻布・京橋・川崎・横浜方面によく運んでいた。
初荷の時は椅麗に飾られた馬車が10台くらい、街道に並び見事なものだった。

左側の7階建てビルの所に旧中原町役場があった。井上工務店と島甚の間に「たまや」があった(平成20年)


<< 前へ
目次へ
次へ >>